マイターカラー

レギュラーカラーワイドスプレッドカラーなどほとんどの衿が1枚の布で作られているのに対して、衿先からの垂直線で斜めに切り替えられ、ジャケットの袖口やベントの端処理に用いられる額縁のように斜め接ぎにされたシャツ衿のこと。

前立

シャツの身頃前側の、ボタンで合わせる部分。プラケットともいう。

マオカラー

衿型の1種で中国の人民服に見られるような立衿(スタンドカラー)のこと。正式には立衿が折り返っているが、一般的には学生服の詰衿と同じである。マオとは毛沢東主席のことである。また、これに似たものに“ネールカラー”があり、両者の違いは衿開きの差によるという説があるが、厳密なルールがあるわけではない。

マドラス・ブレザー

マドラス・チェック地で作られたブレザーを総称した呼び名。 盛夏用ブレザーとして人気があった。 マドラスとはインドのマドラス地方で織られる縞柄で、その地名に由来。

マニカカミーチャ

シャツの袖つけのように、肩にギャザーをよせて付ける技法。イタリアクラシコ系のスーツによく用いられる。

マフポケット

ピーコートなどに見られる、垂直に切り口があけられたポケットの俗称。マフ・ポケットは別名、ハンドウォーマー・ポケット。マフと言われる毛皮でできた円筒形の防寒具に形が似ていることに由来し、両サイドタテに切り口を開け、左右両側から手を温めることができるようになっている。

マルチストライプ

いくつかの縞を組み合わせたストライプ柄のこと。多色使いのストライプ柄の総称。マルチカラー・ストライプ。複雑な柄で、新鮮な効果を作り出す。

マルチパターン

マルチとは”マルティプル”(複式の、多数の、多くの部分から成る)の略で、いくつかの柄が組み合わされて表現される複合柄の総称を意味する。

股上

スラックスの、股から上の部分。英語ではライズといい、ハイライズローライズなどは最近聞く言葉なのではないだろうか。

見返し

ジャケットの袖口の裏や、身頃の裏の前部に見られる、表と同じ生地を使った部分のこと。フェイシング、またはインターフェイシングという。

身頃

スーツのジャケットの部分で、衿や袖に対して胴の部分を総称する。前部のことを前身頃、後部を後ろ身頃と呼び、それぞれ前身、後ろ身と略称される。

ミックスドスーツ

セパレートの形式をとりながら、上、下が色が柄、素材のどれかでコーディネートされているもの。新しいスーツの概念のひとつとして登場している。コーディネートスーツ。ミックスとは「混ぜる、混和する、結合する、一緒にする」の意味がある。ミックスアンドマッチの手法をスーツに取り入れたものといえる。

ミディアムスプレッドカラー

クラシコモデルなど衿巾が広めのスーツに合わせることが多い、衿開きを広く作られたワイドスプレッドカラーの開きの角度を少し小さめとしたシャツの衿型

ミニチュア・チェック

ピンチェックともいい、ピン先のような極小の点で作られるチェック柄。

身幅

シャツなどの身頃の幅のこと。

御幸毛織

ダイドーと並んで、日本を代表する高級紳士服地メーカー

ミンク

北米、シベリアに棲息するイタチ科の動物で、その毛皮は高級品の代名詞とされる。本来、黒褐色の毛色をもつが、人工飼育に成功して以来、各種の色(サファイア、パステル、ブルー、アイリス)が付けられ、安定した高級毛皮として愛用されている。

胸ポケット

通常は平行四辺形のような箱型のものが多いが最近ではフネポケットバルカポケットアウトポケットなど以外と様々なデザインがある。

メーカーブランド

製造業者の持つブランド。原糸や繊維といった素材メーカーものと、有名デザイナーの製造を請け負っている既製服メーカーのものとがある。 後者はとくに、有名ブランドのクォリティと同じ品物を比較的安価に買えることから、一般消費者に人気が高い。 ファクトリー・ブランドと同じ意味。

メスジャケット

夏用の略礼服(インフォーマールウエア)の1種。燕尾服のウエストシームから下半分をそっくり切り落としたような形で、ショールカラーピーク衿がつき、ショートレングスを特徴とするフォーマルスーツ。白色のジャケットで、黒のトラウザースには側章を付け、黒のカマーバンド、バタフライボウをアクセントとして着用する。多くは熱帯地方で夜会用として使われる。

メタルボタン

金属で作られたボタンの総称。 ブレザーのボタンはこれでないと、正式なものとは呼べない。コートなどにも用いられることが多い。プレーンなものから、メッキをほどこしたもの、彫刻や鋳型を用い模様を付け、装飾をほどこしたものまで種類が多い。

メリノ

メリノ種の羊。 または、その羊毛で織り上げられた梳毛織物のこともいう。メリノ羊はスペインを原産地とする羊で、非常に繊細で良質の毛がとれることで有名。羊毛(緬羊)は、元来黒色もしくは褐色だったため、衣服の素材としては適さなかったものを、長い年月の品種改良のための交配を繰り返し、白色の羊を作り出すことに成功したのが、このメリノである。

メルトン

肉厚のケバ立った紡毛地。 平織りまたは綾織りの生地の織りを密にするために縮絨し、織り目が見えなくなるほど完全に起毛してしまう、見た目が不織布フエルト状となるメルトン仕上げを施したもの。

綿

最も一般的な天然繊維。吸湿性や保温性、通気性に優れている。非常に繊細で良質な毛が特徴で、高級ウーステッド地として用いられる。

モーニング

昼間の正装として着用される礼装、フォーマルスーツ。 本来はフロックコートが第一礼装であったが、それに代わって普及している。前裾が大きくカットされ(カッタウエー)、後身のテールはヒザ丈、スリークォーターレングスの丈、2つ釦のついたセンターベント、シングルブレステッド1つボタン、衿はピークドラペル、胸にウエルトポケット、ウエストシーム(ウエストの継ぎ目)を特徴とする。

モーニングカット

アングルドボトムの俗称で、スラックスの裾を後ろ斜め下へカットしたものをいう。パンタロンなどには不可欠のスタイルである。モーニングコートのトラウザースがこの型となっていることから呼ばれる。