縫製への拘り
縫製への拘り

 

Sewing Comitment

 

アンクロスト、拘りの仕立てについてご解説いたします。
まずは、スーツを創る上で最も重要な項目の一つとされる、ジャケットの芯について。アンクロストでは芯地に毛芯を用いており、服地によってはフル毛芯に、または、ラペル毛芯、軽量毛芯にしたりと、使い分けを行っております。これは、服地の素材や、糸の細さ、目付によって適している芯が異なる為です。毛芯が入る事で、胸廻り立体感や服地のハリなどが生まれ、型崩れもしにくくなります。ペタっとした接着芯のスーツとは見た目が全く異なる訳です。

 

 

また、裏地についてなのですが、通常4000~5000円程のキュプラ裏地が標準仕様(無料)となっております。知られていないことも多いのですが、裏地によって着心地は大きく変わります。キュプラ裏地の特徴としては、吸湿性が抜群で、蒸れにくく、滑りが良いという事。体を動かしたときの違いはすぐに実感して頂けるかと。汗をかいた時、ポリエステル裏地のじめっとしたムレやべたつきの気持ち悪さは、ここ九州にお住まいの皆様はご存知かと。さらには、汗をかき表地が濡れた場合、服地や芯地にも影響しかねません。その前で受け止めてくれるキュプラ裏地はとても重要なのです。

 

 

その他にも釦の付け方や、ポケット部分の強度を高める仕様など、安心してビジネスシーンでお使いいただけるよう、あったら良いな。という物には細かく配慮しております。釦、裏地のコレクションも豊富に揃えており、釦は100種類以上、裏地は500種類以上の中からお選びいただけます。オーダースーツとは、体に合うだけでなく、素敵な見た目のまま、長くご着用いただけるよう努めなければならないと考えております。